MACHINES 重機紹介

樹木というものは想像以上に大きくて重く、山林から伐採して運び出すのは大変な労力を必要とします。
かつて、林業に従事していた人たちもさまざまな工夫をして伐採や運搬を行っていました。
現在では、人間の手足となって働いてくれる重機が普及しているため、作業の負担は大幅に軽減されています。
私たちが使用している主な重機をご紹介します。

フェラーバンチャSK135/SK225

型式SK135☓3台所有
型式SK225☓ 1台所有

林業の素材生産は、伐倒・枝払い・玉切り・集積といった作業から成り立っています。これら一連の作業の中でも、最も危険度が高いのが伐倒です。手動で行う場合はチェーンソーを用いますが、予定と違った方向に倒れてしまったり、人がいるにも関わらず倒してしまったりといった事故は珍しくありません。
フェラーバンチャは立木を先端のアームで掴み、ハサミによって切り倒します。さらに、そのまま掴んで集積場へ運搬できるのです。作業の安全性を、最も高めてくれている機械といってもいいでしょう。
もちろん、集積作業も非常に効率よく行えます。

ハーベスタSK135

型式SK135☓1台所有

ハーベスタは「収穫機」という意味で、林業だけでなく農業でも使われる用語です。農業では、収穫する作物に合わせてさまざまなハーベスタが使用されます。そして林業用のハーベスタは、素材生産の一連の作業である伐倒・枝払い・玉切り・集積を、1台ですべてこなせる機械なのです。
樹木を伐倒するところまではフェラーバンチャとほぼ同じですが、その後は樹木を横倒しにしてアームをスライドさせ、まるで皮を剥くようにして枝を払っていきます。さらに、カッターによって玉切りを行い、完成した丸太を再び掴んで運搬するのです。複数の機械が入りにくい場所での作業に向いています。

グラップルソーSK135

型式SK135☓1台所有

枝払いや玉切りを終えた丸太は、集積場に積み上げられます(巻立)。さらに、運搬用トラックへの積み下ろしも行わなければなりません。これらを人力で行うのはとても難しく、たとえ機械を使っても1本ずつでは時間がかかってしまうので、複数の丸太を一度に上げ下ろしできる機械が必要になります。その役割を担うのがグラップルソーです。
グラップルソーのトングはとても頑強で、旋回角度を保持できるだけの強力な旋回トルクも持っています。このパワーによって、重い丸太を何本もまとめて掴み、効率よく移動させられるのです。また、チェーンソーも装備しているため、玉切りも行うことができます。

シャークバケットSK135

型式SK135☓1台所有

通常、樹木を伐採した後も、根はそのまま残ってしまいます。フェラーバンチャなどの重機は、キャタピラが付いているので多少不安定な場所でも通行できますが、木の根がたくさん通っているような場所はうまく通行できません。そのような時に活躍するのがシャークバケットです。
シャークバケットはパワーショベルのバケットに、爪の付いた蓋を追加したような形状をしています。これを使って木の根を掘り起こし、簡易的な作業道を作りながら進むことができるのです。もちろん、パワーショベルと同じように地面を掘削し、土砂を抱くこともできます。直接伐採を行うわけではありませんが、重要な機械といえるでしょう。

ヤンマーミニショベル ViO50/ViO35

ViO50 ☓ 1台所有
ViO35 ☓ 1台所有

弊社では、樹木の伐採や集積だけでなく、土地の造成や作業道の開設といった土木作業を行うこともあります。これらの作業では、伐採とはまた違った技術と重機が必要です。ミニショベルはその代表として、土砂の掘削や整地に使用します。
弊社で使用しているミニショベルは、非常に快適に使えるのが魅力です。ブーム(腕)の可動範囲はとても広く、抜群の操作性によって微妙な作業や長時間のオペレーションも楽に行えます。各部の強度やメンテナンス性も高く、過酷な環境でも作業が可能。もちろん安全性も優れており、万が一の横転や落下物からも、キャノピーがオペレータを守ってくれます。

フォワーダ MST1500/MST800/MST650

MST1500 ☓ 1台所有
MST800 ☓ 1台所有
MST650 ☓ 1台所有
日立クラスフォワーダ3t ☓ 1台所有

素材生産の現場では、伐採する場所と集積場が離れていることがあります。この際、フェラーバンチャやハーベスタで木材を運ぶのは効率が悪いため、別の運搬手段を用意しなければなりません。そこで活躍するのがフォワーダです。
伐採の現場と集積場をつなぐ道は、十分に整地されていない作業路であることがほとんどです。しかし、フォワーダは重心が低く安定しており、接地面の広いゴムクローラ(キャタピラ)を備えているため、不整地でも安定して走行できます。長さの違う丸太をまとめて積み込んでも、バランスを保つことが可能です。

釡原集材機 3t/5t

釡原集材機 3t☓1台所有
5t☓1台所有

架線集材のシステムは、木材を吊るすための搬器と、搬器の通るレールとなるワイヤー、そしてワイヤーを巻き取る集材機で構成されています。簡易的なロープウェイともいえるこのシステムは、山林の広範囲に張り巡らされ、しかも重い木材を吊るしているので、人の手で操作することはできません。
そのため、強力なウインチである集材機によってワイヤーを引っ張り、搬器を動かすことで木材を運搬します。もちろん、ワイヤーは正しく張られていなければなりません。現場が一望できず、無線の指示に従って操作しなければならないことも多いため、運転手には高い技術が求められます。